地球惑星物理学特別演習
英語論文・教科書の講読を通じて,地球惑星物理学の基本的考え方を学ぶ.講読内容に関連した実習もおこなう.学期の最後に演習内容の発表をおこなう.論文講読中心だが,良質のデータを出し,優れたモデルをつくることもめざそう.
2011 | アストロミネラロジー:宇宙の塵を実験室でつくる [担当: 橘・永原] |
・Grossman (1972), Henning (2010) などを講読 ・ダストの平衡凝縮論・反応速度論,赤外観測による宇宙鉱物学の学習 ・フォルステライト・金属鉄凝縮実験 |
2010 | 原始惑星系円盤での化学反応速度論:惑星の多様性への第一歩 [担当: 橘・永原] |
・Righter et al. (2005), Grossman (1972) などを講読 ・太陽系固体天体の化学的多様性および惑星材料物質の化学分別を起こしうる 原始惑星系円盤での凝縮に関して,学習 ・金属鉄凝縮実験・スピネル形成実験 |
2009 | 火星大気の形成と進化に迫る [担当: 橘・阿部・田近] |
・Jakosky (1994), Tajika and Sasaki (1996) などを講読 ・火星表層環境の変遷に大きく影響した火星大気の形成と進化過程を学習 ・火星大気進化モデル作成 |
2008 | 月の内部構造形成:マグマオーシャンの分化 [担当: 橘・永原・小澤] |
・New Views of the Moon (2006) 中の論文などを講読 ・月の内部構造形成に大きな役割を果たしたマグマオーシャン.物理過程と 化学過程のカップリングで起こるマグマオーシャンの分化過程を学習 ・一次元マグマオーシャン分化モデル作成 |
2007 | 原始惑星系円盤化学進化 [担当: 橘・永原] |
・Protostars and Planets V (2006) 中の論文他5編を講読 ・原始惑星系円盤の観測的・理論的描像,円盤での物質進化の鍵を握る固体凝縮 過程の実験的・理論的研究の学習 ・金属鉄凝縮の物理を解明するための凝縮実験 |
2006 | 恒星での元素合成と太陽系元素・同位体存在度 [担当: 橘] |
・Treatise on Geochemistry vol.1 (2003), Chondrites and the protoplanetary disk (2005) 中の論文他を講読 ・初期太陽系に存在した消滅核種存在度を説明しうる恒星元素合成モデルづくり ・地球化学会,惑星科学会,38th Lunar and Planetary Sci. Conf. で発表 ・Astrophys. J.,遊星人に論文発表 |
2005 | アストロミネラロジー入門 [担当: 橘] |
・Astromineralogy (2002) 中の論文を講読 ・セラミックス材料科学入門 (内田老鶴圃) も併せて講読 ・赤外線天文学への応用を目指したファヤライト結晶合成 |