地球惑星物理学実験
[2009-] 将来,地球惑星物理学の分野で活躍するための実験の基礎を修得することを目的とする.[1] 実験・観測において基礎となる技術の習得 (測定や動作原理の理解,測定器等の取り扱い技術の修得,実験・観測手法の修得など).[2] 実験の計画・実施・まとめに至る手法の習得.[3] 様々な現象を説明する上で背景となる理論の理解.
2009-2011 | 顕微鏡実験 |
地球惑星科学においては,天然試料から情報をいかに抽出するかが重要であり,岩石・鉱物試料の顕微鏡観察はそのための一つの手段である.偏光顕微鏡を用いた鉱物鑑定では,結晶のもつ光学的性質の違いを利用する.本実験では,顕微鏡観察技術を身につけるとともに,その物理的背景を理解することを目的とする. |
[-2008] 半期を前後半に分け,全10テーマから学生は2テーマを選び,実験をおこない,結果をポスター発表する.橘担当分では実験で得られたデータの天然現象への応用までを目指す.
2008 | 珪酸塩結晶の物性測定 [担当: 橘・小澤] |
人工フォルステライト単結晶-天然オリビン拡散対を用いたオリビン中の Fe-Mg 相互拡散係数の決定および応用 |
2007 | 珪酸塩結晶合成と物性測定 [担当: 小澤・橘] |
下部地殻圧力条件での人工フォルステライト単結晶と天然アノーサイト単結晶の相転移の速度論的解析・ピストンシリンダーによる高圧実験 |
2006 | 珪酸塩結晶合成と物性測定 |
FZ法によるオリビン単結晶合成・オリビン中の Fe-Mg 相互拡散係数の決定および応用(月の海の玄武岩溶岩流冷却史 ・オリビンゼノリスからマグマ上昇速度を推定) |
2005 | 単結晶をつくる |
フラックス法によるエンスタタイト合成・FZ法によるオリビン単結晶の合成・Mg-Fe ケイ酸塩の酸への溶解速度の決定 |
2004 | 単結晶をつくる |
FZ法によるルチル,ファヤライト合成・オリビン中の Fe-Mg 相互拡散係数の決定 |
2003 | 単結晶をつくる |
フラックス法によるコランダム(ルビー・サファイア),エンスタタイト合成 |